世界の不思議(ミステリー - Mystery)

アトランティス大陸

語り継がれる 超古代文明の伝説

アトランティス大陸
アトランティス大陸

古代ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』及び『クリティアス』の中で記述した、大陸と呼べるほどの大きさを持った島と、そこに繁栄した王国。それがアトランティスである。

1882年、アメリカの政治家イグネイシャス・ロヨーラ・ドネリーが著書『アトランティス―大洪水前の世界』を発表したことにより謎の大陸伝説として一大ブームとなり、更にオカルトと結びつくことで多くの派生研究を生んだとされている。さらにアトランティスは強大な軍事力を誇り、オリハルコンと呼ばれる超金属が存在したと言われている。


アトランティスの伝説

プラトンが執筆した作品とされている『ティマイオス』と『クリティアス』は、「哲学者ソクラテス」「ロクリスの政治家・哲学者ティマイオス」「プラトンの曾祖父であるクリティアス 」「シュラクサイの政治家・軍人ヘルモクラテス」の4名の対談の形式で執筆されており、『ティマイオス』は冒頭でソクラテスが前日にソクラテスの家で開催した饗宴で語ったという 理想国家論が要約されるが、その内容はプラトンの『国家』とほぼ対応している。そして、そのような理想国家がかつてアテナイに存在し、その敵対国家としてアトランティスの伝説が語られる。

クリティアス』は冒頭の記述から、この作品は先の『ティマイオス』の対談と同じ日に行われた続編にあたる対談であることが示唆されている。ティマイオスにおける宇宙論に引き続き、今度はクリティアスがアテナイとアトランティスの物語を披露する。


アトランティスの繁栄と墜落
アトランティス大陸 想像図

アトランティス大陸は栄華を極めた王国であったという。

中央島のアクロポリスには王宮が置かれており、王宮の中央には王家の始祖10人が生まれた場所とされる、クレイトとポセイドン両神を祀る神殿があり、黄金の柵で囲まれていた。

ポセイドンの神殿は金、銀、オリハルコン(オレイカルコス)、象牙で飾られ、中央には6頭の空飛ぶ馬に引かせた戦車にまたがったポセイドンの黄金神像が安置され、その周りにはイルカに跨った100体のネレイデス像や、奉納された神像が配置されていた。

更に10の王家の歴代の王と王妃の黄金像、海外諸国などから奉納された巨大な神像が神殿の外側を囲んでいた。神殿の横には10人の王の相互関係を定めたポセイドンの戒律を刻んだオレイカルコスの柱が安置され、牡牛が放牧されていた。

5年または6年毎に10人の王はポセイドンの神殿に集まって会合を開き、オレイカルコスの柱の前で祭事を執り行った。即ち10人の王達の手によって捕えられた生贄の牡牛の血で柱の文字を染め、生贄を火に投じ、クラテル (葡萄酒を薄めるための甕) に満たした血の混じった酒を黄金の盃を用いて火に注ぎながら誓願を行ったのち、血酒を飲み、盃をポセイドンに献じ、その後礼服に着替えて生贄の灰の横で夜を過ごしながら裁きを行い、翌朝判決事項を黄金の板に記し、礼服を奉納するというものである。

また、アクロポリスにはポセイドンが涌かせた冷泉と温泉があり、その泉から出た水をもとに『ポセイドンの果樹園』とよばれる庭園、屋外プールや屋内浴場が作られたほか、橋沿いに設けられた水道を通して内側と外側の環状島へ水が供給され、これらの内外の環状島にも神殿、庭園や運動場が作られた。

さらに外側の環状島には島をぐるりと一回りする幅約185m程のの戦車競技場が設けられ、その両側に護衛兵の住居が建てられた。

より身分の高い護衛兵の居住は内側の環状島におかれ、王の親衛隊は中央島の王宮周辺に住むことを許された。 内側の3つの島々に王族や神官、軍人などが暮らしていたのに対し、港が設けられた外側の陸地には一般市民の暮らす住宅地が密集していた。更にこれらの市街地の外側を半径約9.25kmの環状城壁が取り囲み、島の海岸線と内接円をなしていた。港と市街地は世界各地からやって来た船舶と商人で満ち溢れ、昼夜を問わず賑わっていたという・・・。


アトランティス島は生活に必要な諸物資のほとんどを産する豊かな島で、オリハルコンなどの地下鉱物資源、象などの野生動物や家畜、家畜の餌や木材となる草木、 ハーブなどの香料植物、葡萄、穀物、野菜、果実など、様々な自然の恵みの恩恵を受けていた。

島の南側の中央には広大な長方形の大平原が広がり、その外側を海面から聳える高い山々が取り囲んでいた。山地には原住民の村が沢山あり、樹木や放牧に適した草原が豊かにあった。

平原全体で1万台の戦車と戦車用の馬12万頭と騎手12万人、戦車の無い馬12万頭とそれに騎乗する兵士6万人と御者6万人、重装歩兵12万人、弓兵12万人、投石兵12万人、軽装歩兵18万人、投槍兵18万人、1200艘の軍船のための24万人の水夫が招集できるように定められた。山岳部もまたそれぞれの地区に分割され、軍役を負った。アトラス王の血統以外の他の9つの王家の支配する王国ではこれとは異なる軍備体制が敷かれた。

そんな栄華を極めたアトランティスの支配者達であったが、原住民との交配を繰り返す内に神性が薄まり堕落してしまった。それを目にした神ゼウスの怒りに触れてアトランティス大陸は海中に沈められたとされている。


今も続くアトランティス伝説
Google earthで見たアトランティス大陸らしきもの

Google earthで、「アトランティス大陸発見か?」というニュースで騒然となったのは記憶に新しい。見るからに人口的なグリッド線、そしてアトランティス大陸があったと有力視されている場所に不自然にある遺跡のようなものがより信憑性を増したが、Googleはこれを否定している。

また、これまでに多くのアトランティスの説が唱えられてきた。最も有力視されている説で「地中海説」というものがあり、サントリーニ島の爆発による津波によって滅んだミノア王国(ミノア文明)をアトランティスだという説がある。しかし、年代が全く合わない事でこの説は拒絶されたが、プラトンの記録が単位を全て1桁多く誤って記述していると主張して無理やりこじつけた説もある。

数多くの説が飛び交う中、どれも存在したと科学的に証明できたものは・・・・残念ながらない

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参考文献 : ウィキペディア フリー百科事典