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ノアの箱舟(方舟)

大洪水を生き延びた者達

ノアの箱舟(方舟)

旧約聖書『創世記』より、ノアとその家族、あらゆる動物達を乗せ大洪水から身を守った方舟である。以下は旧約聖書の一部を抜粋したものである。

神は地上に増えた人々やネフィリムが悪を行っているのを見て、これを洪水で滅ぼすと「神と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500~600歳)に告げ、ノアに箱舟の建設を命じた。ノアとその家族8人は一生懸命働いた。その間、ノアは伝道して、大洪水が来ることを前もって人々に知らせたが、耳を傾ける者はいなかった。

箱舟はゴフェルの木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。箱舟の内と外は木のヤニで塗られた。ノアは箱舟を完成させると、家族とその妻子、すべての動物のつがいを箱舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、箱舟はアララト山の上にとまった。

40日のあと、ノアは鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた。さらに鳩を放したが、同じように戻ってきた。7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった。

ノアは水が引いたことを知り、家族と動物たちと共に箱舟を出た。そこに祭壇を築いて、焼き尽くす献げ物を神に捧げた。神はこれに対して、ノアとその息子たちを祝福し、ノアとその息子たちと後の子孫たち、そして地上の全ての肉なるものに対し、全ての生きとし生ける物を絶滅させてしまうような大洪水は、決して起こさない事を契約した。神はその契約の証として、空に虹をかけた。

引用:旧約聖書『創世記』より

数々の残骸発見報告

伝説として語り継がれているノアの箱舟だが、これまでにいくつもその残骸発見報告がされている。古くは、紀元前3世紀に、バビロニアの歴史家ベロッソスが書き残していることや、マルコ・ポーロが『東方見聞録』の中で言及している。また、1883年の火山性地震により、ノアの方舟の残骸らしき、古い木材建造物が一部露出する。トルコ政府関係者が調査するも、内部が崩落する危険性があり、途中で断念。その際に、欧米諸国にニュースが報じられる。 そして1880年~1910年頃、アララト山周辺を勢力圏としていた帝政ロシアが大規模な捜索隊を編成しノアの箱舟の残骸を捜索しかなりの成果を収めたものの、ロシア革命の混乱が原因で公表される前にその資料が遺失してしまったという。

2010年4月28日、中国の探検家により同じくトルコのアララト山でよってノアの方舟の一部と見られるものが発見された。彼ら曰く「99.9%ノアの方舟」との事。

動画のリンク(youtube)
https://youtu.be/dxpcOvvsgKw

今なおも語り継がれるノアの方舟伝説

実際の所は不明だが、確たるノアの箱舟の残骸発見は今だなされていない。

ここまで人々が追い求めるという事は、ノアという人物が巨大な方舟をたった8人の家族で作った伝説は実際にあったのだろうか?人々に語り継がれていくうちに話が膨張されていくのはあるにせよ、大洪水という恐怖を伝えるために書き記された物が、何千年の時を経て今も息づいているのかもしれない・・・。

ノアが洪水が来る事を予め周知したのにも関わらず耳を貸さず死んでいった人達。彼らは何を思い水に吸い込まれていったのだろうか。そして150日の間、箱舟の中でノアは何を考え過ごしていたのだろうか・・・。