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モスマン

不吉を呼ぶ蛾人間

モスマン

1966年から1967年にかけて、アメリカ、ウエストバージニア州ポイント・プレザントのオハイオ渓谷一帯で目撃が多発した謎の奇獣の事である。
体長2メートル、全身を褐色もしくは灰色の体毛で覆われ、ギラギラ輝く赤い目を持ち、鳥のように翼を広げて飛ぶが、決してはばたかない。目撃者たちは、この奇妙な生物をその外見から、「モスマン(蛾人間)」と呼んだのである。

なお、1966年はUFOの活動が世界的に活性化した年であったが、UFOの目撃の本場と称されるアメリカも例外ではなく、各地で目撃情報が相次いでいた。
ポイント・プレザントは人口約6000人の小さな町だが、教会が22ヶ所あり、住民は皆信心深く、高い教養を持っている。

モスマンの主な目撃情報

1966年11月2日、バージニア州の古い発電所付近の潅木の茂みの中でうごめく、全身グレーの巨大な怪物が目撃される。
それは、頭部とも顔ともつかない部分に大きな赤い目があり、背中には大きな翼がたたみ込まれていた。怪物が地面の上を滑るように移動するのを見て、目撃者は家の中逃げ込んだという・・・。
以来その付近には、褐色または灰色の空飛ぶ怪生物が多発する事件が発生している。

ポルターガイストを引き起こす

1966年11月16日、午後9時過ぎ、ラルフ・トーマスの家を訪問途中の主婦マルセラ・ベネットと乳児、そしてレイモンド・ウォムスリー夫妻は、TNTエリア(TNTは爆弾の一種。第二次世界大戦当時、爆弾集積場だったためこの名前が付いた)の上空に赤い光踊っているのを目撃した。

トーマス家の玄関に車を止め、乳児を抱いて降りたベネットは、駐車場の陰にうごめく何かを発見。ゆっくりと地面から起き上がったそれは巨体で、本来あるべき頭部に、燃えるような赤い目を持った怪物だった。
驚いたベネットは抱いていた乳児を、思わず地面に落としてしまった。

さらに11月21日、奇怪な現象がスカーベリーという夫妻に見舞った。
奇妙な物音が聞こえたり、電気が付いたり消えたり、食器が宙に浮かんだりするなど、ポルターガイスト現象が発生するようになったのだ。

事件関係者を見舞う災厄と悲劇

2002年、ハリウッド発のサスペンス映画「プロフェシー」は、モスマンに関する出来事をベースにしたストーリーで話題を呼んだが、実はこの映画の関係者に不可解な出来事が起こっているのだ・・・。

音楽監督をはじめ、その数80人が謎の死を遂げている。
映画の原作者、ジョン・A・キールはこう語る・・・。

「ポイント・プレザントは、典型的なウィンドー(UFOやUMA、幽霊の出現など、超常現象が集中して発生する地域のこと)である。惨事が起こる前、何か不可解な力が介在したことを暗示している。そして、事件に関わった人々の人生は大きく変化する。」

モスマンの正体

モスマンの正体について、浮上しているのはエイリアン・アニマル説だけだ。
なぜなら、足跡や排泄物のような物的証拠が全くないからだ。
さらに、UFOとモスマンの関係が深いということで、この説が最有力となっている。1967年5月19日の午後10時半頃、TNTエリアを車で通過していたプレンダ・ストーンら二人の主婦は、農場近くの道路脇で、大きな赤い発光球体に、モスマンが吸い寄せらられていくのを目撃しているという。

モスマンの呪い

モスマン02

モスマンの正体は謎のままである・・・。
しかし、モスマンと遭遇した人々の大半が、その後の人生が不幸に転換したことだけは確かで、人々はそれを「モスマンの呪い」と呼んでいる・・・・。

参考文献 : 未確認動物UMA大全 並木伸一郎 (Gakken)